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三重)化学薬品使わぬ藍染めマスク 天然素材の魅力 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞社

 三重県亀山市関町の旧東海道関宿で天然素材の工房「而今禾(じこんか)」を開いている米田恭子さん(59)が、化学薬品を全く使わない「正(しょう)藍染め」のマスクを作り始めた。新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が続くなか、藍の魅力を知る機会にもしてほしいという。

 県外の藍染め師に弟子入りして研究してきた米田さんだが、栃木県佐野市の工房「紺邑(こんゆう)」の染め師が伝える「正藍染め」の手法を採用している。ブナやカシの木灰と藍の葉を発酵させた「すくも」と灰汁(あく)のみで染め液をつくり、化学薬品などは部分的に使うこともしていないという。

 藍については、弘前大などの研究グループが1月、インフルエンザウイルスの感染を阻む効果があると発表した。新型コロナウイルスに関しては未知数だが、昔から藍には抗菌作用があるとされ、長い間使っても、いやなにおいがこもらない長所があるという。

 6回以上の染めと日光で乾かす工程を何度も繰り返し、簡単に色落ちしない。「においがこもらず、肌触りもよく、この時期につくる価値があるのではと思った」と米田さんは言う。

 仕事のつきあいがある埼玉県の縫製会社が「ぜひ、やらせてほしい」と縫製工程の協力を打診してきた。新型コロナウイルスの影響で、アパレル関係の仕事が減っているのだという。新潟県で注文服の制作を受けていた個人作家からも協力するとの連絡があった。

 一方、米田さんの店のスタッフだった一人は、6月に自分のカフェを開く計画だったが、感染拡大の影響で先が見通せない。シングルマザーの別のスタッフも学校の休校続きで思うように働けない。「而今禾」の東京店も影響を受けており、みんなで力を合わせてマスクをつくり、少しでも生活の足しにしたいという思いもあるという。

 米田さんは、国産綿生地やガーゼ生地などで、まず約9千枚をつくる。マスクの中に不織布などのフィルターを挟めるようにしてあり、ひもの長さも調節できる。大人用、小人用があり、価格はどちらも一枚1800円(税別)。「而今禾」のホームページ(https://jikonka.shop-pro.jp別ウインドウで開きます)で注文販売している。(中根勉)

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May 08, 2020 at 08:30AM
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