私たちは今、高度な文明と科学の世界に生きています。多くの人々が自然の素晴らしさもありがたさも同時に感じて生きていると思います。科学は万能ではありません、自然を支配できるものでもありません。
ありのままの自然の前では人間はあまりにか弱く、文明や科学の力なしでは存在できないのも確かです。自然が素晴らしいとはいえ、原始時代の生活に戻ることはできないでしょう。
ガーデニングの目的はさまざまです。仕事や生活に疲れた自分を癒やそうとする方もいらっしゃいます。きっと美しい花はそれに応えてくれるでしょう。しかしその花も、自分が管理できるより多過ぎたり、デリケートすぎたりしたらどうでしょう？ かえってストレスになってしまいます。
そうしないための知識と経験、良い道具なのです。それでもさまざまなことが起きます。あきらめることも必要、何とか頑張って克服する努力も必要、人間らしく工夫しながらも、虫も生きている、雑草の花たちも頑張って生きている、冬になれば土も凍る、時期が来れば枯れる花もある。
ガーデニングは心にゆとりをもって、許すところは許す、無理しない程度に頑張るときは少し頑張る、それを楽しむ心が必要です。
そして、科学と自然のちょうど真ん中の道をゆっくり寄り道しながら歩く、人間らしく自分らしく、家族やご近所と植物を通して仲良く楽しく、幸せに暮らしましょうね。長い間ありがとうございました。
（ガーデンデザイナー）＝終わり
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January 29, 2020 at 09:00AM
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【多田欣也のガーデニングレッスン】５０ 科学と自然のちょうど真ん中の道 - 産経ニュース
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