不意に知らないヘビと出くわしたら、こう思うかもしれない。毒ヘビか? だとすれば、触ると危ないのか、それともかまれると危ないのか?
ひと口に有毒と言っても、触ると危ないのとかまれると危ないのは別の概念で、英語では前者を「poisonous」、後者を「venomous」と使い分けている。これはつまり、動物たちが自前の化学兵器をどう使うか、その戦術を表している。
スズメバチなど毒で攻撃する生き物は、その多くが牙や針、とげで別の生き物を傷つけ、毒を注ぎ込む。一方、攻撃しないタイプはもっと受け身だ。たいてい皮膚に毒があり、別の生き物に触れられたり、食べられたりしたときに、有毒な分泌物が効果を発揮する(ヤドクガエルがその例だ)。(参考記事:「生物の毒が人間を救う」)
「触ると危険」な受け身の毒
「皮膚などに毒をもつ生物は、防御のためにだけ、つまり天敵に食べられないために毒を使っています」と、米サザン・アドベンティスト大学の生物学者デビッド・ネルセン氏は話す。
天敵がその生物を食べると、毒がみるみる体を巡り、一時的に具合が悪くなったり、場合によっては死ぬこともある。フグは特に危険だ。皮や内臓にもつ神経毒はかなり強い。
防御のために毒をもつ生物の多くは、自分では毒を作らず、周囲の環境から材料を集める。フグの場合、海洋細菌からテトロドトキシンを得ている。オオカバマダラの幼虫は有毒なトウワタ(キョウチクトウ科の植物)を食べ、成虫になっても、天敵が食べると苦味を感じる。
毒をもつ彼らは、往々にして警告色もまとっている。その典型が、中南米原産の色鮮やかなカエル、ヤドクガエルだ。
「ヤドクガエルがもつ有毒なアルカロイドの種類は幅広く、単に不快な味を感じさせるだけのものから、死に至る恐ろしいものまでさまざまです」と、米カリフォルニア大学バークレー校の進化生物学者レベッカ・タービン氏は語る。
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January 13, 2020 at 04:02AM
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毒をもつ動物たち、3つの「化学兵器」戦略 - ナショナル ジオグラフィック日本版
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