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石油化学=6月29日~7月3日:エチレン堅調も、根強い天井説|週間サマリー|マーケットニュース|マーケットニュース - リム情報開発

【アロマティクス】

 韓国積みのベンゼン相場は週後半に原油に連動して上値を伸ばす場面がみられた。一方、中国のベンゼン在庫は高い水準で推移しており、供給の余剰感に対する警戒感も根強い。パラキシレン(PX)相場も週後半には一時、原油高に連動し堅調な推移をみせた。しかし、今後も新規設備の稼働開始を控えており余剰感も強く、ナフサとの格差は歴史的な水準まで縮小している。また、8月と9月の相場の格差も、余剰感を背景に大幅な期近安となっている。

【オレフィン】

 北東アジア着のエチレン相場は小動き。当週の商談では、8月前半中国着のカーゴが890900ドルで成約されたと伝えられた。このカーゴは、長江流域のエチレンオキサイド(EO)メーカーが買い付けていたようだ。今後は、域外品の流入やEO以外の誘導品メーカーの減産に伴い、エチレンの需給が緩和する可能性があるとの観測が寄せられている。一方でEOメーカーはロットサイズの大きな域外品の荷揚げが難しいため、比較的品薄感のある域内品の買付けを継続し、相場を下支える可能性があるといった見方も聞かれた。

 アジアのプロピレン市場は、いずれも強含んだ。

 北東アジア市場では、売り物が少ないうえ、中国国内相場が堅調に推移するなか、売り手が強気な姿勢を崩さない。一方で需要家の中には必要玉を買い終えていないところが見えており、相場の基調が強まった。

 韓国積みおよび東南アジア着は売り買いの唱えが薄く、静かな商況となった。

 アジアのブタジエン相場は、いずれももち合った。

 北東アジア市場では、需要が回復しつつあるものの、域外品の売り物が前ほど多くないが、引き続きアジア向けに輸出されているなか、需要家は買いを急がない。一方、売り手は原料コスト高を背景に現行相場での販売を渋っており、膠着状態が続いている。

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July 06, 2020 at 05:36AM
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