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光文社新書『ルポ 人は科学が苦手』が「科学ジャーナリスト賞2020」を受賞&著者・三井 誠さんからの喜びのコメントも公開! - PR TIMES

光文社より2019年5月に発売された新書『ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~』(著・三井 誠)が、このたび「科学ジャーナリスト賞2020」を受賞したことが6月9日(火)に発表されました。
https://jastj.jp/jastj_prize/

【贈呈理由】(日本科学技術ジャーナリスト会議HPより、原文ママ)
トランプ政権下のアメリカ社会における科学の姿を現場を実際に歩いて描き出したルポルタージュとして高く評価した。科学技術が生活の隅々にまで浸透し依存する現代社会において科学・技術とどう向き合い、付き合っていくのかは、アメリカ社会だけの特別な話ではなく、日本の私たちにとっても無関心ではいられない課題だと言える。

【受賞コメント】
「全米各地を訪ね、科学と社会の関係について取材して考えた成果が、今回の受賞につながりました。米国での取材現場の風景、インタビューをした多くの人たちの顔やその表情を思い出すとともに、喜びがこみ上げてきます。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。新型コロナウイルスの感染拡大で、科学の知見を社会にいかすことがますます重要になってきていると思います。拙著から、そのヒントになることを読み取ってもらえるとしたら、とてもうれしく思います」(著者・三井 誠)
 

【書籍内容】
子どものころから科学が好きだった著者は、新聞社の科学記者として科学を伝える仕事をしてきた。そして2015年、科学の新たな地平を切り開いてきたアメリカで、特派員として心躍る科学取材を始めた。米航空宇宙局(NASA)の宇宙開発など、科学技術の最先端に触れることはできたものの、そこで実感したのは、意外なほどに広がる「科学への不信」だった。
「人は科学的に考えることがもともと苦手なのではないか」――。全米各地に取材に出かけ、人々の声に耳を傾けていくと、地球温暖化への根強い疑問や信仰に基づく進化論への反発の声があちこちで聞かれた。
その背景に何があるのか。先進各国に共通する「科学と社会を巡る不協和音」という課題を描く。

【目次】
まえがき

第1章 自分が思うほど理性的ではない私たち
1・1 人は学ぶほど愚かになる?
1・2 科学のない時代に進化した脳
1・3 科学者の声を聞く必要はあるか
コラム 「ノーベル賞学者」というラベル効果

第2章    米国で「反科学」は人気なのか
2・1 米国の科学不信の底流
2・2 トランプ政権の誕生と科学
コラム UFOに感じる米国の多様性

第3章 科学不信の現場
3・1 創造論
3・2 地球温暖化懐疑論
コラム ローマ法王の声は届くか

第4章 科学をどう伝えるか
4・1 研究者はコミュニケーターではない
4・2 新しい伝え方を探る

あとがき

【著者紹介】
三井 誠(みつい まこと)
1971年、北海道小樽市生まれ。京都大学理学部卒業。読売新聞東京本社に入社後、金沢支局などを経て、1999年から東京本社科学部。生命科学や環境問題、科学技術政策などの取材を担当。2013~14年、米カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院客員研究員(フルブライト奨学生)。15~18年、米ワシントン特派員として大統領選挙や科学コミュニケーション、NASAの宇宙開発などを取材した。2020年から慶應義塾大学非常勤講師も務める。著書に『人類進化の700万年』(講談社現代新書)がある。

 

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June 09, 2020 at 03:00PM
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