石油化学＝3月23～27日：原油下落や新型肺炎で全面安の展開に｜週間サマリー｜マーケットニュース｜マーケットニュース - リム情報開発

【アロマティクス】
　北東アジアの芳香族製品相場は前週に比べて一段水準を切り下げた。ただ、週半ば以降に原油相場が一時持ち直したのを受け、芳香族製品相場も強含みとなる場面もみられた。ただ、新型肺炎の世界的な感染拡大に伴う需要の低迷により上値は重く、高値を追う展開には至らなかった。

【オレフィン】
　北東アジア着のエチレン相場は前週から下落した。このところ原料コストの指標となる原油とナフサの相場が弱含んでいるため、エチレンの採算性が上昇している。これを受けて一部の石化メーカーが販売に動いたため供給の潤沢感が増し、相場は押し下げられた。このなか550ドルで成約があったと、週前半に伝えられた。

　アジアのプロピレン市場は、いずれも弱含んだ。
　アジアのプロピレン市場では、先週まで原油が大幅に下落したほか、誘導品の需要が振るわないなか、相場の基調が弱まった。中国国内では、一部誘導品メーカーが買いに入ったことを受け山東地域相場が強含んだが、輸入品に対する買い気が依然として乏しい。
　韓国では、ロッテケミカルが5月、6月着それぞれ1万トンの買付入札を実施した。

　アジアのブタジエン相場は、いずれも弱含んだ。
　アジアのブタジエン市場では、新型肺炎の感染が世界中で広まっているなか、自動車産業が低迷しており、合成ゴムおよびブタジエンの需要が後退した。こうした状況下、欧米の売り物がアジア向けに流入に供給潤沢感が強まっている。これらを背景にブタジエン相場が軟調となった。

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March 30, 2020 at 05:06AM
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