成田国際空港の近くにある「航空科学博物館」は今年、開業30周年を迎えた。説明がなくても楽しめる施設を目指し大規模にリニューアル。プロジェクションマッピングを導入したほか、旅客機の模擬操縦ができるエリアを設け、国内はもちろん海外からの来場者も増やしている。
「うわー、でかい! 動いてるぞ!」。空港のゲートをイメージした入り口から中に入ると、子どもの歓声とともに、旅客機「ボーイング747」の模型が目に入った。8分の1サイズとはいえ全長は10メートル。壁面に投影されたオーロラや海の風景にあわせて動き、世界の空を飛び回っているようだ。
リニューアルした博物館のコンセプトは「みて・ふれて・感じて もっと空が好きになる」。イメージが膨らむプロジェクションマッピングを施設の目玉に据えた。
歴代の飛行機のミニチュア約300機が立ち並ぶ展示エリアも新設した。ライト兄弟が最初に発明した機体から最新機までを順番に並べており、進化の歴史を見ることができる。
旅客機「ボーイング737」の操縦訓練で実際に使用するフライトシミュレーターは、日本航空の元パイロットに手順を教えてもらうことができる。操作に連動して前方の画面が動き、実際に操縦しているような気分を味わうことができる。博物館を家族で訪れた中国人の男性(24)は「飛行機の形や特徴は世界共通。見ててなんとなく内容がわかり、面白い」と笑顔で話す。
博物館は公共交通機関で来場する場合、タクシーを除くと路線バスが唯一の交通手段だ。数年前まで訪日客が来ることはほぼなかったが、便数を増やして以降、徐々に増えている。現在は利用客の1割程度を占めるようになった。
成田空港に隣接しているため、訪日客は乗り継ぎの間に訪れることも多い。最近では、施設を訪れた外国人がSNSでプロジェクションマッピングなどの情報を拡散。それを見た友人らが訪れるケースも出てきた。
増加傾向の訪日客に博物館の担当者は「これまではネットなどでたまたま知った人が訪れる待ちの姿勢だった。今後は海外のツアー会社などに積極的に営業をかけていきたい」と話す。30年の時を経て進化した博物館は、世界に向け羽ばたこうとしている。
(千葉支局 出口広元)
[日経MJ 観光・インバウンド面 2019年11月10日付]
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