中央大学は8月31日、理工学部応用化学科の森寛敏教授らによる「電子状態インフォマティクスによる温室効果ガス吸収性イオン液体の混合最適化方法」に関する論文が、アメリカ化学会発行のIndustrial & Engineering Chemistry Research誌に掲載されたことを明らかにした。
同研究では、温室効果ガスであるCO2を吸収する性質を持つ機能性液体「イオン液体」を混合することで、単独のイオン液体を凌駕するCO2吸収量を持ちうることを、量子化学計算に基づくインフォマティクスアプローチにより理論的に見出した。
今回、森教授のグループでは、量子化学計算による有機イオンの電子状態データベースを構築し、AI技術による解析を実施することで、温室効果ガスの吸収/選択性に優れたイオン液体とその混合方法を瞬時に予測する手法を開発した。同技術はCO2以外の工業排ガスの分離・回収技術にも応用することができ、環境・エネルギー分野に寄与する「電子状態インフォマティクス」の技術開発に成功した。
同発見に関連した実験的検証の成果は、9月25日にオンライン開催される化学工学会・秋季年会で発表される。
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中央大、理工学部応用化学科 森教授らによる論文がアメリカ化学会の紙面に掲載 - ICT教育ニュース
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