洗剤や化粧品、薬といった化学物質は生活に欠かせないが、使い過ぎると環境や健康に悪影響が出る。どんな化学物質が環境中にどれくらいの濃度で残存するのかは、研究者や自治体が調べ、論文や報告書などで発表されることが多いが、バラバラなのが課題だった。これらをデータベースに集め、情報を発信する側にも使う側にも便利にしようという取り組みが続いている。
5月下旬、新潟大などが開いた化学物質に関するオンラインシンポジウム。画面にたくさんの印がついた日本地図が示された。全国252の河川で計測された有機フッ素化合物の濃度データだ。
拡大する米軍普天間飛行場から川に流れ出た泡消火剤=4月、沖縄県宜野湾市
有機フッ素化合物は4月、沖縄県の米軍基地からこの化合物を含む泡消火剤が約14万リットル、川に流出したことで懸念が集まっていた。環境省はその後、昨年度の全国調査の結果を公表、それまで国内基準がなかった環境中の暫定目標値も定めることを決めた。
生活や事業などで出た化学物質は、毒性が強くても、濃度が低くなればリスクは下がる。一方、毒性が弱くても濃度が上がればリスクは高くなる。リスク評価には、どんな化学物質が検出されたかだけでなく、濃度をあわせて考慮することが欠かせない。
こうした環境中の化学物質は、自治体や研究機関などがモニタリングしてきたが、データが公開されても、報告書や論文の発表までで終わることが多かった。そこで2016年に愛媛大が始めたのが、「ChemTHEATRE(ケムシアター)」(https://chem-theatre.com/)というデータベースだ。論文や報告書のデータを集め、水や土、生き物など1万件近いサンプルから得た化学物質の濃度を、計測地点や時期などが分かるようにまとめて公開し、比較などもできるようにした。冒頭の地図も、これをもとにつくられた。
最近は、自主的にデータを登録…
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June 17, 2020 at 12:18PM
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