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石油化学=6月15~19日:PXが上伸、川下需要への期待で|週間サマリー|マーケットニュース|マーケットニュース - リム情報開発

【アロマティクス】

 韓国積みのベンゼン相場は原油相場を映した動きとなり、週前半には軟化したものの後半にかけて下げを消す展開となった。ただし、誘導品であるスチレンモノマー(SM)の採算性低下が上値を圧迫した。パラキシレン(PX)相場は堅調に推移した。川下のポリエステル市場で重合装置の稼働率が高水準で推移するなど、需要改善期待が好材料視された。

【オレフィン】

 北東アジア着のエチレン相場は、品薄感を受けて強含んだ。直近の取引では、前週までに中国向けのカーゴが845ドルで成約されたほか、当週初めに850ドルでの成約のうわさも聞かれた。誘導品の採算悪化を受け、中国のSMメーカーなど、一部で減産を検討しているところがある。これにより、原料であるエチレンの需要が低下するのではとの見方が出ている。

 アジアのプロピレン市場は、北東アジアおよび韓国積みは強含んだが、東南アジア着は弱含んだ。

 北東アジア市場では、アジア品の供給に依然としてタイト感があるうえ、中国国内相場が堅調に推移するなか、売り手が強気な姿勢を見せており、相場が押し上げられた。

 東南アジア市場では、需要が前ほど強くないなか、北東アジア着との格差が拡大した。一方、タイPTTGC7月中旬積みの販売入札を実施した。

 アジアのブタジエン相場は、いずれももち合った。

 北東アジア市場では、域外品の売り物が減っているうえ、原料コストが高いなか、売り手は先高感から市況連動価格での交渉を望んでいる。一方で需要家はアイデアを引き上げてまで買い付けようとしておらず、膠着状態となった。

 東南アジア市場では、マレーシアのロッテケミカル・タイタンが7月積みを対象に販売入札を実施した。

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June 22, 2020 at 05:22AM
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