石油化学＝5月11～15日：エチレンが上昇、アジアの供給薄で｜週間サマリー｜マーケットニュース｜マーケットニュース - リム情報開発

【アロマティクス】

　アジアの芳香族製品は小幅なレンジ内での動きとなった。堅調な原油相場が下支えする一方で、世界的に新型コロナウイルスが蔓延するなかにあって最終製品需要の回復が遅れていることで上値の重い展開となっている。

【オレフィン】

　北東アジア着のエチレン相場は急騰した。中国のナフサクラッカーの定修などにより、供給の品薄感が強まったことを受けた。当週の取引では、6月後半中国着の欧州品が570ドルで成約されたと伝えられた。このほかにも、中国の経済活動再開を背景に買い気を示す向きがいる。買いアイデアは550ドルでみられるとの情報が寄せられた。

　アジアのプロピレン市場は、いずれも強含んだ。

　北東アジア市場では、輸入品の供給にタイト感があるうえ、中国国内相場が堅調に推移するなか、相場の基調が強まった。

　韓国積みではスポット玉の売り物が薄く、様子見ムードが中心となった。

　東南アジア市場では、タイメーカー1社が入札を通し5月積みと6月初め積みの玉を販売した。

　域外品では、米国品が台湾向けに成約された。

　アジアのブタジエン相場は、北東アジア着および東南アジア着が小幅高となった。韓国積みはもち合った。

　北東アジア市場では、需要家は依然として先安観から積極的に買い付けようとしない。しかし、売り手は仕入れコストを考慮しアイデアを350ドル以下に引き下げてまで販売しようとしない。こうした状況下、相場の上値が切り上がった。

　韓国積みでは売り買いの唱えが薄く、様子見ムードが強まった。

　東南アジア市場では、タイメーカー1社が入札通し6月中旬積みを販売した。

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May 18, 2020 at 07:05AM
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