【ソウル=細川幸太郎】韓国化学大手のLG化学が28日発表した2020年1～3月期の連結純利益は前年同期比83%減の363億ウォン（約32億円）だった。ポーランドでの車載電池工場の増産投資向けに借り入れた外貨建て負債の為替差損が最大の要因となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中国の工場も停止し、樹脂製品の販売も振るわなかった。
韓国南西部の羅州市のLG化学工場=同社提供
売上高は7.5%増の7兆1157億ウォン、営業利益は16%減の2365億ウォンだった。石油化学と並ぶ二本柱の車載電池事業は大幅増産を進めており、前年同期比では37%の増収となった。ただ19年10～12月期と比べると8.9%の減収となっており、感染症に伴う顧客の自動車工場の稼働停止の影響も出ている。
車載電池工場の増産投資で欧州の金融機関からユーロ建てで投資資金を借り入れている。このため、足元のウォン安ユーロ高に伴って負債の為替差損が発生し純利益が減少した。
LG化学のチャ・ドンソク最高財務責任者（CFO）は感染症の影響について「4～6月期は1～3月期よりもさらに大きい。原油価格の急落もあり、経営環境の不確実性は高まっている」とコメントした。
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April 28, 2020 at 01:10PM
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LG化学、純利益83%減 1～3月期 為替差損響く - 日本経済新聞
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