石油化学＝4月13～17日：エチレン反落、石化需要の回復期待が剥落｜週間サマリー｜マーケットニュース｜マーケットニュース - リム情報開発

【アロマティクス】

　韓国積みのベンゼン相場は底堅い推移をみせた。中国国内のベンゼン相場が強基調に推移したことを受けた。中国国内で実施されていた新型コロナウイルスの感染拡大対策が緩和されつつあるなか、ベンゼンに対する需要も回復し、国内相場も上昇した。一方、パラキシレン（PX）相場は上値が重い展開となった。原料コストの指標となる原油やナフサに連動したほか、川下の需要の低迷も影響した。

【オレフィン】

　北東アジア着のエチレン相場は週後半に反落した。プロピレン相場高を受け、ナフサクラッカーの稼働が高まったことでエチレンの供給増加が見込まれるうえ、世界的な新型ウイルス感染防止対策の実施に伴う需要低下も意識され、需給が緩和した。足元の商談水準は400ドル前後と聞かれる。週前半には一時、石化製品の先物相場高で一時エチレン相場も先高期待から強含んだが、原油安もあり先物相場が急反落し、期待もしぼんだ。

アジアのプロピレン市場は、高乱下する商況となった。

　北東アジア市場では、週初めに中国国内相場が暴騰したことを受け、輸入品に対する買い気が強まり、相場が押し上げられた。しかし、過熱感からプロピレンおよびポリプロピレンとも中国国内で軟調となったことを受け、輸入ベース相場も弱含んだ。加えて原油安も弱材料視された。

　韓国積みでは、メーカー1社が入札を通し5月積みをスポット販売した。

　東南アジア市場では、タイPTTGCが5月積みの販売入札を実施した。

　

　アジアのブタジエン相場は、強含んだ。

　アジアのブタジエン市場では、新型肺炎の影響で需要が依然として乏しく、周前半まで軟調ムードとなっていた。しかし、合成ゴムメーカーは足元で採算が確保できているため、ブタジエン相場に値ごろ感があるとの観測から買いに出ている。こうした状況下、相場が反発した。

　東南アジア市場では、タイPTTGCが5月積みの販売入札を実施した。

　

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April 20, 2020 at 05:34AM
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