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LG化学、営業益60%減 電池事業が苦戦 19年12月期 - 日本経済新聞

LG化学は車載電池事業拡大に向けて設備投資を増やす=同社提供

LG化学は車載電池事業拡大に向けて設備投資を増やす=同社提供

【ソウル=細川幸太郎】韓国LG化学が3日発表した2019年12月期連結決算は、営業利益が前の期比60%減の8956億ウォン(約810億円)だった。国内で相次いだ、電気を一時的に蓄えるエネルギー貯蔵装置(ESS)の火災を受け、対策費用を300億円程度計上したことが響いた。電気自動車(EV)向けの車載電池の販売は伸び、売上高は同2%増の28兆6250億ウォンだった。

事業別に利益をみると、売上高の54%を占める石油化学事業の営業損益は1兆4178億ウォンの黒字だった。一方、売上高の3割に満たない電池事業は4543億ウォンの赤字で足を引っ張り、全体で2年連続の営業減益となった。車載電池の分野では中国メーカーとの競争が激しく採算が悪化しているもよう。さらにスマートフォン用電池も不振で、ESSの対策費用も重なり苦戦した。

LG化学は車載電池分野で米ゼネラル・モーターズ(GM)と合弁で車載電池工場を建設するなど同分野に積極投資する姿勢を示す。20年の電池事業の売上高は19年比79%増の15兆ウォンと予想しており、主力の石油化学事業と並ぶ見通しだ。

ただ車載電池を巡っては中国・寧徳時代新能源科技(CATL)や比亜迪(BYD)が活発な設備投資を続けて、自動車世界大手との関係強化に動いている。競争激しい同分野でLG化学が巨額の設備投資を回収し、安定収益を確保できるかは不透明な面もある。

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February 03, 2020 at 01:00PM
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