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「恐竜の福井」研究たたえる 県立大研究所の4人に県科学学術大賞 - 中日新聞

大賞を受賞した(前列右から)東さん、柴田さん(後列右から)河部さん、今井さん=県庁で

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 県は五日、県科学学術大賞の受賞者を発表した。大賞には三十年間にわたり、勝山市での恐竜化石の発掘や研究に取り組んできた県立大恐竜学研究所の東洋一所長ら研究者四人が輝いた。他の受賞者は柴田正輝准教授、河部壮一郎准教授、今井拓哉助教。

 特別賞には摩擦や潤滑など「トライボロジー」に関する研究に取り組み、県内企業との共同研究などで功績のあった福井大の岩井善郎特命・名誉教授が選ばれた。

 同賞は「福井県版のミニ・ノーベル賞」と位置付けられ、今回で十五回目。物理や化学など五分野を対象に、県内で科学技術の開発や学術研究に携わり、県の発展に貢献した人に贈られる。表彰式は七日に県庁で行われる。

◆ブランド確立「胸を張れる」

 三十年間にわたる研究の成果は今、JR福井駅前の恐竜モニュメントや人気の県立恐竜博物館などさまざまな物や場所に息づき、「福井と言えば恐竜」という強力なブランドを生み出している。

 東さんは「恐竜博物館の歴史の中での成果。三十年前は日本で恐竜化石が出ていることを知られていなかったが、日本で恐竜が生まれて育ち、骨になったと堂々と胸を張れるようになった」と喜びを語った。

 勝山市の発掘現場、前期白亜紀に当たる一億二千万年前の地層では一九八九年から本格的な調査が始まり、これまでに六種類の新種の恐竜と鳥類の化石を発掘し、学名を付けた。それぞれの系統が明らかになり、今後はさらにアジア圏で恐竜がどのように移動していたかとの研究にもつながっていく。

 コンピューター断層撮影(CT)画像を利用した恐竜の脳の復元や、フクイプテリクスの系統解明などさまざまな研究を進めてきた。発掘現場は現在も鳥類やよろい竜の足跡化石が見つかり、新たな恐竜化石の発見も期待される。東さんは「研究成果は全て県立恐竜博物館に展示されていく。博物館の入館者増や地域経済への貢献ができたら」と話した。

 (坂本碧)

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February 06, 2020 at 03:12AM
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