吉野さんはことし10月のNHKのインタビューの中で、本を薦めた当時の担任が女性の新任教師で名前が「内藤先生」だったと記憶していると話し、「私の好奇心をくすぐっていただきました。ノーベル賞につながりました。先生がご存命でしたら、ぜひお会いしたいです」と話していました。
NHKが吉野さんの同級生や、小学校の関係者、当時の記録などを元に取材を進めると、「内藤先生」は北海道に滞在していることがわかり、直接訪ねました。
津田喜恵さん、旧姓 内藤喜恵さん(83)は『ロウソクの科学』を薦めたことは覚えていないと言うことですが、「よく私の名前を覚えていてくださったなと思い、びっくりしています。ノーベル賞は私がきっかけということではなく、吉野さんご本人が資質と能力をお持ちで勉強をなさったからこそ結果につながったと思います」と話していました。
津田さんは吉野さんが小学4年生の時に新任の教師として赴任し、子どもたちとは年の離れたきょうだいのようなつもりで接していたということです。
吉野さんへのメッセージをお願いすると、津田さんは『ロウソクの科学』の本に「ご立派でした」と記しました。
メッセージに込めた思いについて津田さんは「『ご立派です』と言うのは簡単なことですが、どんなにか大変で、どんなにか努力をされ、どんなにか嫌な思いをしても努力する精神力を発揮されたと思います。そういう意味を込めて『ご立派でした』とお伝えしたいです」と話していました。
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December 10, 2019 at 08:09PM
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